お休みのたびに予定を決めるのって、結構大変ですよね。
人気のカフェやショッピングモールは混んでいるし、レジャー施設はこの前行った…そして最近疲れているし運動不足かも。このように、日々に疲れてしまっている人は多いと思います。
次のお休みどこに行こう?でも考えるのしんどいなぁ。
岩手・東北エリアでのレジャー・予定決めに悩んでいる人に朗報です!
今回オススメする『石神の丘美術館』は盛岡市内から車で1時間ほどで行けて、カップルでのデートはもちろん、子供連れのファミリーでも楽しめるおでかけ&お散歩スポットです!!
ここの特徴は何と言っても体験型の屋外展示美術館であることです。園内には自然が溢れ、作家さんのデザインされた遊具や様々な彫刻が展示されています。屋内の美術館とは異なり、全身で作品や空間を楽しむレジャー型の美術館です。
規模は小さめのため、アートとか苦手だよ…という人も気軽に楽しめ、さらにお散歩コースとしても優秀です!デートや旅行のいちスケジュールとしていかがでしょうか。
石神の丘美術館はどこにある?
盛岡駅から車で35㎞・40分、花巻空港から約70km・60分ほど北上した岩手郡岩手町に位置していて、道の駅石神の丘が併設されています。道の駅には寄ったことあるけど、美術館には…という方も多いのでは?
石神の丘美術館 (岩手県岩手郡岩手町、館長 : 佐々木光司 岩手町長) は、1993年に岩手県では初となる野外彫刻美術館として開館しました。
~中略~
アートや自然との出会いの場、また、とれたての新鮮な野菜をはじめとした豊かな食を提供する場として「石神の丘」は多くの方にご利用いただいております。
【石神の丘美術館】 (ishigami-iwate.jp)
先に建てられたのは美術館の方で、現在は2021年6月にグランドリニューアルした後の姿なんだとか。数年前に来館された方にとっても、印象が違うのかもしれませんね。
美術館は受付とミュージアムショップ、特別展示などの企画ギャラリーのある館内と、季節によって変わる花々と野外彫刻を楽しむことができる屋外展示に分かれます。屋外展示の所要時間の目安は、20~60分とのこと。健康維持や気分転換のお散歩にピッタリな規模感です。
『花とアートの森』を見て回る
屋外展示に加えて、企画ギャラリーもみることができるチケットを購入しました。大人1人で700円です。このチケットを自分の胸に貼って入場します。
受付の前を通り過ぎ、花とアートの森へ歩みを進めます。ワクワク!
ゲートを通ってすぐのところに熊よけの鈴と傘が置いてありました。傘は晴雨兼用とのこと。マップを頼りに進みます。
敷地内は道に沿って季節の花が沢山育成されていました。
その中に所どころ小さい木も発見。
森を育てている途中の様です。
植物やこの森の成長した姿を想像して、楽しくなりました。
入口から『くねくね坂』を登っていった中腹に、1つめの彫刻が出迎えてくれました。
東北の妖怪(?)の座敷わらしでしょうか。
2つめの彫刻のタイトルは『風(Wind)』。
形を変えながら連なって、岩手山やその麓の野原を駆け抜けていく様子でしょうか?
硬い岩でできているのに、しなやかさや動きを感じられるのが印象的。
想像を膨らませてあれこれ話しながら歩けば、楽しいひとときになります。
目が特徴的なウサギ像。
三沢厚彦さん作の『Animal 2015-05B5(ウサギ)』です。
リニューアルオープンした際に追加された彫刻のようで、この動物シリーズは合計で5体ありました。
ミュージアムショップでも関連グッズが販売されている、こちらの美術館の目玉作品のひとつのようです。
訪問したのは7月の中旬。
東北地方ではまだアジサイがキレイに咲き誇っています。
通路の両側がアジサイで囲まれた『まっすぐ坂』を進んでいきます。
こちらは『月の山』という作品。
連続しない配置とそれぞれの岩表の加工にストーリー性を感じますね。
そのまま歩いていくと『風の広場』にたどり着きます。
芝生で覆われていてふかふかで、寝っ転がったら気持ちよさそう。
時折通り抜ける風を感じながら、時間を忘れてゆっくり過ごすのにぴったりな場所です。
正面の赤色の展示物が目玉の1つ。
大空を飛ぶ大きな鳥のようでありながら、機械の無機質さもあわせ持つ斬新な作品です。
風を動力に無秩序に動くので、見ていて本当に飽きません。
この凄さが写真で伝えられないのが本当に残念!
あの幾何学的な動きは、ぜひご自身の目で確かめてほしい!
『風の広場』には合計で5つの展示物。
それにお手洗いや自動販売機などもあって、ここまで坂を登ってきて疲れた方はちょっとした休憩ができます。
また背後に岩手山を臨む撮影スポットもあるため、グループ入場の方々には写真を撮るのがオススメ。
枠を使っていろんな撮影パターンを考えるのも楽しい時間!
園内にはブルーベリーの木が植えられています。
ちょうど旬な時期だったようで、たくさんのブルーベリーが成っていました。
我々自身木になっているブルーベリーを見るのは初めて。
入園の際に受付の方から園内のブルーベリーは食べてもいいと伺ったのでさっそく試食です。
毛虫や蜘蛛の巣を避けて、色の濃いものを物色。
指で掴むとポロリと実が取れます。
でも甘いモノは見た目で判断するのは難しいと実感しました。
その後園内ルートは分岐が。
我々は『あそびの広場』に向かいます。
オシャレなジャングルジムや小さな滑り台などが設置されてる、子供が喜びそうなエリアです。
敷地内は飲食可能なので、レジャーシートとお弁当を持ってきてピクニックをするのにも良さそう。
あたりには桜の木があるので春がベストシーズンかもしれません。
みはらし台へと続く長めの階段を昇って『森のてっぺん』にたどり着くと・・・
『Bird 2020-01B(ミミズク)』が辺りを警戒してました。
その佇まいは森の長の風格すら感じられます。
あたりは木々に覆われていますが、風が通り抜けるようで晴れていても涼やかです。
石神山の山頂の証として標高看板も発見。
目玉展示物の2つめ。鉄塔の上に鳥が止まっているようなイメージなのか。
風とともに羽ばたいている様が優雅です。
これも不規則に動き続けるので、ついつい時間を忘れて眺めてしまいました。
周囲はラベンダーの植え込みがありましたが、一足先に見ごろは終わっていました。
敷地内には数か所フォトスポットが。
景色が映えます!
またハンモックやベンチ、テーブルが点々と設置されているので、お気に入りの場所を見つけて優雅に読書なんてのも素敵かもしれません。
ミュージアムショップ
Animalシリーズのステッカーなど限定グッズらしき姿も。
最初は特徴的な目の動物たちに慣れませんでしたが、終盤にはどこか愛らしさを感じるようになりました。
グッズを見たら今日のことを思い出す…そういう買い物も素敵です!
訪問時、美術館の館内では 石神の丘開業20周年記念の特別展として『西野康造展 宙(そら)の記憶 ーケツァコアトルスの憂い』 が鑑賞できました。精密な骨組みがしなやかに動く様がとても印象的で、思わず目を奪われました。
ケツァコアトルスとは絶滅した古代竜の名前らしいです。
はるか昔に存在していたかもしれないその竜に想いを馳せました。
写真は撮りましたが、版権などの関係でここでのupは致しません。
ぜひ直接行って皆さんの目で作品を見てみてください。
石神の丘美術館まとめ
想定時間20〜60分とのことでしたが、屋外展示だけで80分近くも楽しむことができました。
適度な運動にもなり、気持ちいい疲労感で美術館を後に。
季節の移ろいや自然の息づかい、彫刻、そしてブルーベリーまで楽しめる、まさに体験型の美術館の石神の丘美術館。
館内の企画ギャラリー展に加えて、併設する道の駅やレストランで軽食も頂けるので旅行中のちょっとしたスキマを埋めるのもってこいの場所だと言えます。
岩手県北のレジャー・おでかけの行程にいかがでしょうか?
開館時間・休館日
◆開館時間
9時~17時
(入館は16時30分まで)
◆休館日
・毎週月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日/臨時開館の場合有り)
・年末年始(12/29~1/3)
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