プロ野球ファンの中では希少と思われるオリックスファン。オリックスを応援していると伝えると『なんで?』と返される事が何度あったか。正にファンあるあるです。
『なぜオリックスファンに?』に対して『好きなもんは好きなんや!』と心の中で叫びつつも実際は濁して返すばかり。
自分でもよく分かっていないのかも
私のオリックス・バファローズファン略歴
- 思春期:ブルーウェーブ = イチローのイメージ。ファミスタでグニャグニャ球が曲がる星野伸之選手が好きだった
- 2014年: 京セラドームにてオリックス・バファローズを知り、応援を始める。
- 2015年: 人生初のファンクラブ入会し毎年更新中。パ・リーグTVも契約しネット観戦も整備。
- ~2017年:独身時代は年間10~15試合程度を現地観戦する。
- ~2019年:妻を連れて球場に行っては、余計な情報・知識をインプットする。
- 2020年: コロナの影響で現地観戦数は過去最低に。
- 2021年: 優勝。CS finalのサヨナラ同点バスターを現地で目撃。
オリックス・バファローズは不人気球団なのか?
『オリックスは不人気』というイメージが先行し過ぎている気がします。
『不人気チームを応援するなんて珍しいな~』と思われるから、『なぜ?』と疑問が浮かぶんだと思います。
近年のオリックスは、T-岡田、安達という生え抜きのいぶし銀のベテランコンビに加えて、日本代表の主砲の吉田正尚、東京五輪のエース・投手五冠・沢村賞投手の山本由伸、成長著しい宮城大弥と紅林弘太朗の20歳コンビ、カッコカワイイ山岡泰輔など例を挙げればキリがないほど魅力的な選手が多数在籍しています。
2019年のプロ野球観客動員に見るオリックスの人気度
こんなチームが不人気の訳がない!とデータを探してみました。
2020~2022シーズンはコロナの影響がある為、2019シーズンの観客数のデータをNPB.jpから引っ張ってきました。
観客動員率は1試合平均観客数を本拠地の収容人数で割ったもの。地方開催は無視しています。
またオリックスの本拠地は京セラドームで計算しました。
個人的にHot Mottoフィールド神戸は大好きです。
山本由伸がタイトル獲りすぎて属性が多過ぎる
2019年プロ野球観客動員数
(出典:観客動員数: 2019年 セ・パ公式戦 入場者数 | NPB.jp 日本野球機構)
入場者数 | 試合数 | 1試合平均 | 本拠地 キャパシティ | 1試合平均 観客動員率 | |
埼玉西武 | 1,821,519 | 72 | 25,299 | 33,556 | 75.4% |
福岡ソフトバンク | 2,656,182 | 72 | 36,891 | 40,178 | 91.8% |
北海道日本ハム | 1,970,516 | 72 | 27,368 | 40,476 | 67.6% |
オリックス | 1,733,998 | 71 | 24,423 | 36,146 | 67.6% |
千葉ロッテ | 1,665,891 | 71 | 23,463 | 30,348 | 77.3% |
東北楽天 | 1,821,785 | 71 | 25,659 | 30,508 | 84.1% |
入場者数 | 試合数 | 1試合平均 | 本拠地 キャパシティ | 1試合平均 観客動員率 | |
広島東洋 | 2,223,619 | 71 | 31,319 | 33,000 | 94.9% |
東京ヤクルト | 1,955,578 | 71 | 27,543 | 31,805 | 86.6% |
読売 | 3,027,682 | 71 | 42,643 | 46,000 | 92.7% |
横浜DeNA | 2,283,524 | 72 | 31,716 | 34,046 | 93.2% |
中日 | 2,285,333 | 72 | 31,741 | 36,627 | 86.7% |
阪神 | 3,091,335 | 72 | 42,935 | 47,508 | 90.4% |
稼働率70%以下はオリックスと日本ハムだけという残念な結果に…何となく分かってはいましたが数字で出ると辛い。
ちなみに、オリックスの観客動員はこの前年と比べると大幅に増加したとのこと。
球団公式Twitterのフォロワー数で見るオリックスの人気度
ご参考までに各チームのTwitterの公式アカウント数は以下の通りです。
球団公式Twitterのフォロワー数(2021/6時点)
1.ソフトバンクホークス 103万人
2.日本ハムファイターズ 96.2万人
3.千葉ロッテマリーンズ 81.1万人
4.楽天ゴールデンイーグルス 69.6万人
5. 埼玉西武ライオンズ 45.9万人
6. オリックスバファローズ 37.4万人
オリックスファンになるきっかけって何だろう?
以上のように不人気なオリックス。
正直なところ私自身も他のオリックスファンの方が、プロ野球12球団の中でなぜにオリックス・バファローズを好きになったのかは気になります。
誰にも”きっかけ”はあったはず
人によって理由は様々だと思いますが、興味を持ち始めた理由としては以下の事が考えられのではないでしょうか?
ファンになるきっかけ① | 阪急ブレーブス・ブルーウェーブ・近鉄バファローズからのファン
今でもブルーウェーブや近鉄のユニフォームを着ている方を球場で見かけますが、特に神戸開催ではその傾向が顕著です。
合併で心の拠り所たるチームが無くなってしまった当時のファンの心境は推し量ることも難しいですが…。
『推しは、推せる時に推せ』ですね
ファンになるきっかけ② | 両親・兄弟がオリックス・バファローズファン
産まれた環境は大きい。
親兄弟に連れられて球場に通ったりたり、テレビ観戦したり、グッズを与えられたり。
幼少からの洗脳、教育の賜物と言えるかもしれません
ただし度が過ぎれば逆効果の可能性も。『親が△△△ファンだから、私は■■■ファン』という知り合いもいます。
ファンになるきっかけ③ | 友人・恋人の影響で
友人や恋人が特定球団のファンで、面白そうだから行ってみたら思いのほかハマってしまったパターン。球場で見かけるオリ姫の数も増えてきましたが、彼女たちには彦星が付いているものです。
ファンになるきっかけ④ | 強い時期にテレビ等のメディアで興味を持った
チームが強い時期はスポーツニュースで取り上げられる時間も増えがちです。
特に長きに渡って低迷しているチームが急に躍進した時の反応は、普段とのギャップと相まって結構に大きいです。
2014年と2021年のオリックスが良い例ですね
阪神タイガースのお膝元と言われる関西地域では9割9分が阪神の報道ですが、2021年終盤はオリックス特集、特番の時間も増えました。
ファンになるきっかけ⑤ | 本拠地(京セラドーム、Hot Mottoフィールド神戸)が近い地域に住んでいる
地理的に、物理的に距離が近いことはやはり重要です。
テレビやネット中継の方が『見やすくて理解しやすい』という意見はごもっとも。
ですがスポーツ観戦の醍醐味は何と言っても、生でプロ選手のスピードとパワーを体感し、乾いた打球音など音に耳を澄ませ、ファン達の熱気と狂気が入り混じったカオスな空気を感じる処にあると思います。
その魅力にハマったが最後もう抜け出せません
それ故に『引っ越した先の近くに球場があるから』と気軽に見に行った結果、新たなファンが出来上がるなんてこともあるのでは?
ファンになるきっかけ⑥ |特定の”推せる”選手と出会った
ドーム遠征やネット中継に行った方はもちろん、YoutubeやSNS等でも選手に関わる情報が色々と入手できてしまうこの時代。
『カッコいいな~』とか『筋肉すげえ!』から入る方もいるはず。
一人のファンとしては、その後にチームごと推して貰えるようになると嬉しく感じます
ファンになるきっかけ⑦ |Bs Girlsファンからスタート
オリックスが誇る球界初にして唯一のDance &VocalユニットBs Girls。
彼女たちの雄姿は本拠地開催日の試合前ステージや試合直前のパフォーマンス、更にはイニング間のミニイベントで観るができます。
コロナウィルスの流行前では、試合前ステージの撮影に適した座席は熱心なファンの方々でいつも埋まっていました。
『オリックス⇒Bs Girls』と応援対象が移った方が多いのは当然ですが『Bs Girls⇒オリックス』の方も少なからず居るのでは?
私がオリックスファンになったきっかけ | ④と⑤の複合:強い時期に大阪に就職したから
私事ですがオリックスに興味を持ち始めたのは『関西に住み始めた事』と『オリックスが強い時代』が重なった事が大きかったかなと思います。
そもそも私がプロ野球に興味を持ち始めたのは小学生時代に兄が巨人戦を観ていた影響からでした。
必然的にプロ野球ファン歴は巨人ファンとしてスタートしましたが、関西に就職した事が1つの転機となりました。
1人のオリックスバファローズファンが出来上がるまで
関西(都市部)でしか出来ない事を体験したいと思い、念願だったプロ野球を観に行く事を思いつきました。向かった先は我らが本拠地の京セラドーム。但し、その日の私は3塁側の内野席で巨人を応援するために現地へと向かいました。
友人とプロ野球を観戦に行ったことはあったものの、1人観戦は初めて。期待や不安でドキドキしながらドームに足を踏み入れました。
ゲートを抜けると視界が開け一気にグラウンドが見える!
この瞬間はいつになっても好きなもの
ファンになるまで① | 私とオリックス・バファローズの出会い
その日は、息をのむような投手戦でお互いにゼロ行進が続いていました。
現地経験の少ない身からすると得点シーンが見たい所でしたが、試合はそのまま延長12回に。
このまま引き分けで終わるのかな~と半ば諦めていました。
ところが、その瞬間は唐突に訪れました。延長12回表に巨人の亀井選手が決勝のホームランを放ちました。
球場は巨人ファンの熱気の渦に包まれ、周囲の人につられて思わず立ち上がりガッツポーズを決めていました。
熱狂するようにタオルを振り回し、歌い、喜びを叫ぶ巨人ファン達の姿がそこにはありました。
こうして初のオリックス観戦は、巨人の勝利として終わりました。
当時の試合は2014年5月31日、金子投手と菅野投手という非常に贅沢な試合でした
ファンになるまで② | 球場に足を延ばし始める新米ファン
あの日、京セラドームで味わった興奮は中々忘れ難いものでした。
ファインプレーや豪快な打撃に、自然と歓声を上げる自分に少し驚いたりもしました。
もう一度あんな瞬間を味わってみたい、そう感じていました。
それとは別に、オリックスってどんなチームなんだろう?という興味も、あの日から持ち始めるようになりました。
良いピッチャーたくさん居たし。チアは何故か歌うし。7回に流れた球団曲はなんかカッコいいし。糸井の身体はゴツいし。応援歌は難し過ぎて歌詞が分からんし。
当時は顔と名前の一致するオリックスの選手は4~5人ぐらいしか居ませんでした。
2014年はチーム状態が良い事もあって、テレビやネットのニュースで選手やチーム状況を見る機会が多かった気がします。
関西住みだったので他の地域よりはオリックス情報が多いと思います。
ほとんどが阪神情報でしたが…
何だか最近勝ってるみたいだし、次の週末にもう一度行ってみようかな?と思って球場に通い出すようになりました。
現地で選手たちのプレーに魅了されるのと同時に、”あの選手は何歳ぐらいだろう”とか、”過去の成績はどんなだろう”とか、”中継ぎ一筋なんだろうか”とか疑問も出てきました。
これらの疑問を解消して次に試合に行くと、新たな疑問も出てきて。そんな事の繰り返しでした。知らない事ばかりだったからこそ、こんなやり取りが楽しかったように思います。
当然、負けた試合もあり楽しい気持ちばかりではありませんでしたが。
気が付けば新米のオリックス・バファローズファンが1人出来上がっていました。
あの日のホームランのような興奮を味わいたくて球場に行っていたのに、いつの間にかオリックスの勝利を願うようになっていました。
ファンになるまで③ | 2014年クライマックスシリーズ第二戦 VS 日本ハム
シーズン最後まで優勝争いを演じたオリックス。
2位でペナントを終えて、本拠地で日本ハムを迎えたクライマックスシリーズが始まりました。3試合ともにチケットは買っていて準備は万端でした。
惜しくも1戦目を落としたバファローズ。2戦目も劣勢が続きました。
この日、私は別件で予定を入れてしまっていた為、5回〜6回ぐらいにリードを許した状態で球場を後にしてしまいました。
10分置きぐらいに速報を開いては閉じるを繰り返していると、そこには信じられない文言が!
かの有名な、T-岡田の逆転3ランホームラン!!
界隈ではとても有名なホームラン。翌年のドームのCMで何度見たことか…。惜しむらくは現地で観れなかったこと。
3戦目も仕事終わりに駆けつけましたが、残念ながらCSは敗退。こうして私のバファローズファン一年生は幕を閉じました。
ファン一年生だった私はCS出場の凄さを理解できていませんでした…
こんなにも遠い世界だったとは…
ファンになるまで④ | 2015年以降の低迷期でも離れない
2014年のオリックスは、金子や西、ディクソンらの先発陣に加えて、比嘉、マエストリ、岸田、馬原、佐藤達、平野の盤石リリーフ陣でリードを守り切るチームだったと思います。
そこにアメリカ帰りの中島、FA入団の小谷野、DeNAから大砲ブランコを獲得し、圧倒的な打撃力も手にした…はずでした。
しかしここからオリックスは2020シーズンまでAクラスに入ることなく、その間に途中解任含めて監督が3度も交代しています。
ファンになったきっかけはチームが強かったから。それなら最下位となった2015年で離れても良かったはず。ただ、そこから私のファン魂は驚異の粘りを見せました。
『開幕戦シリーズで派手で面白い負け方を見せられても』『9回4点差のリードが守れなくても』『9回無失点のエースに勝ちが付かなくても』『オープン戦・ペナント・2軍・交流戦でパーフェクト最下位を達成しても』『好きだった選手が移籍しても』変わらずにオリックスを応援し続けました。
結論:バファローズに依存している?
日常は退屈で、仕事は理不尽な事が多くて楽しい事なんて中々ありません。そんな中で1年の半分近くはプロ野球の興行が行われています。
オリックスの試合結果を見て“二”喜”三”憂ぐらいする事で私の退屈な日常に花を添えてくれていたのだと思います。
普段は暴力的(貧打、信じられないエラー、逆転負け.etc)な恋人ですが、たまに見せる優しさに惚れ直してしまう、それが我らがオリックス・バファローズです。
それとは別に、2014年のCSを現地で最後まで観なかった事に対する後悔の念も心に秘めています。あのT-岡田選手のホームランとその続きの光景が見たいのです。
2021年は中嶋監督の下でベテラン、中堅、若手が融合した強いチームが出来つつつあると感じます。
今度こそ優勝する日を信じて、これからも1人のファンとしてオリックスの応援を続けていこうと思います。
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