岩手県雫石市と言えばスキーやスノーボードなどのウインタースポーツの聖地で、パウダースノーが楽しめる大規模スキー場が有名です。
一方で真夏は?と疑問に思われるでしょうが、もちろん夏の雫石も楽しめるポイントがたくさんあります!
我々は夏季シーズンにあたる7月に雫石市にある温泉宿『ゆこたんの森』に宿泊してきました。
結論として自然の中でゆったりと過ごすことができ、さながら大人の夏休みのようなひと時となりました。
【ゆこたんの森】はどこにあるの?
県庁所在地である盛岡市から北西方面に進んでいくと、岩手山のふもとに『ゆこたんの森』はあります。
自然いっぱいの立地で日帰り温泉も営業されています
ゆこたんの森 | 周辺には3つのスキー場も
この辺りは雫石スキー場、岩手高原スノーパーク、網張温泉スキー場と3か所ものスキー場が位置していることから、やはり冬のイメージが強い場所。
自然豊かで気温も低く温泉など観光資源が豊富なため避暑地としてもおススメなのです!!
ゆこんたんの森・アクセス | 基本的には車で向かうもの
立地の関係から車でのアクセスが基本となると思います。
宿泊者限定ですが公共交通機関でお越しの際は『雫石駅』から送迎もしていただけるとのことです。
宿泊レポ【ゆこたんの森】趣のある外観と木の温もりを感じるエントランス
7月に『ゆこたんの森』に宿泊した際のレビューを写真とともにつづっていきます。
ゆこたんの森 | 建物の外観について
駐車場から見える日帰り温泉施設です。
宿泊の方は階段を昇って右方向へ進みます。
外観からは多少の年数を感じさせますが、趣がある雰囲気の建物です。
エントランスの一部はレンガ作りで何だかよい雰囲気です。
建物周囲は森、自然に囲まれています。
暑い時期のはずなのに涼しい!
ゆこたんの森 | 宿泊棟のエントランス・ロビー
木彫りのクマがお出迎えしてくれます。
タイル張りの床に天井やテーブル、イスなど至るところに”木”が使われています。
日の光を取り入れられるような大きなガラス窓も相まって、どこか温かみのある内装に感じました。
ゆこたんの森 | 1Fロビー奥には売店も
種類が豊富という訳ではありませんが、ロビーの奥にはお土産コーナーもありました。
ゆこたんの森 | ロビー奥には寛ぎのテーブル&椅子エリア
複数グループの大人数でも集まれそうなテーブル・椅子が並んでいました。
ゆこたんの森 | 隠れ部屋のような読書エリア
お土産コーナーの奥には本棚コーナーも。
漫画や小説、戦国武将の本、教育関係の資料まで多岐にわたるラインナップ。
フロントに一声かければ、お部屋に持っていくこともできるんだとか。
お土産コーナーと共に営業時間に限りあり。お風呂上りに見に行く際は注意が必要です。
ゆこたんの森 | 木工教室の子ども向けイベントも
子供向けの木工教室なども開かれているそうです。
館内にはこういったかわいらしい作品がちょこちょこ見られます。
宿泊レポ【ゆこたんの森】お部屋は一番人気の”和洋室”
泊まったお部屋は2階にある和洋室(38.1㎡)です。
南部富士「岩手山」と一帯の牧野を望む眺望抜群のダントツ一番人気のお部屋です。
お部屋(和洋室) | ゆこたんの森 (yu-kotan.jp)
公式ホームページ曰く、一番人気のお部屋だとか
ゆこたんの森・宿泊棟 | お部屋へと続く廊下に余裕が感じられる
ロビーから階段かエレベーターで2階に上がります。
廊下の広さから部屋と部屋の間隔まで余裕を感じられます。
各部屋にはサブタイトルとして野草の名が冠してありました。
われわれは”マルバスミレ”でした。
ゆこたんの森・部屋 | 扉を開けるとめちゃくちゃ広い和洋室
2人では持て余すほどのスペースで、実際5人まで泊まれるようです。
手前のスペースは畳、カーペット、フローリングの3種類あります。
ゆこたんの森・和洋室 | ベッドは幅140㎝のダブル
ベッドもシモンズの中でもトップクラス、W140幅ダブルサイズとのことで十二分な大きさです。
ゆこたんの森・和洋室 | 部屋に入って左手に水回り
水回りには小型の冷蔵庫、飲み水などの用意もありました。
ゆこたんの森・部屋 | ガラス窓からは岩手山をのぞむ雄大な大地
部屋の奥にある窓から外をのぞくと、そこには雄大な自然が。
地平線…とまではいきませんが目に見える全てが緑と空!
コンクリートジャングルに暮らす我々には新鮮な景色です。
左に見えるのが岩手山ですが曇り空で全貌は見えずでした。晴れていたら尚のこと素敵な景色なのでしょう。
そんな窓には気になる文章が。
雄大すぎる自然がゆえに窓を開けると森の住人たちを呼び込んでしまうようです。
さりげなくガムテープも置いてあり窓を開けるときは自己責任で
ゆこたんの森・部屋 | 心づかいのお菓子・野草図鑑が常備
テーブルにはお茶菓子と折り紙の飾り花が。
ちょっとした気遣いが嬉しく岩手の名物の南部せんべいも美味しく頂きました。
また、館内に飾られている植物の絵の作者さんの画集も置かれていました。
帯の内容が少し衝撃的ですが、とても美しい本です。
部屋名の植物も描かれているのでチェックしてみてもいいかもしれません
ゆこたんの森・部屋 | シャワーは部屋によって有ったり無かったり
1階の和洋室にはシャワールームがあるそうですが、この部屋にはなし。
施設内の『天の湯』か『山の湯』を利用することになります。
ゆこたんの森・部屋 | 作務衣に着替えて温泉気分
部屋着として用意されていた作務衣に着替えていざお風呂へ!!
【ゆこたんの森】温泉は「森の湯」と「天の湯」の2か所!
建物内には宿泊者のみ利用可能な「天の湯」と日帰り入浴の方との共用の「森の湯」の2か所の温泉施設があります。
また森の湯には「きつね・たぬきの湯」と「あねっこの湯」があって夜間に男女が入れ替わります。
どちらも楽しみたい方は時間を確認して入浴スケジュールを組みましょう。
ゆこたんの森・温泉の営業時間 | 宿泊者なら遅くまで利用できる
森の湯(日帰り入浴も可能)
- 宿泊者:10時~23時(木曜18時~23時)、6~9時
- 日帰り:10時から17時(受付16時まで)
天の湯 ※宿泊者限定
- 24時間利用可能
※清掃で日中利用できない時間あり
ゆこたんの森・天の湯 | 宿泊者限定で最上階から見える岩手山と牧野が見どころ
天の湯は内湯だけのお風呂で、5~6人で浴槽はいっぱいになるくらいの広さです。
特徴的なのが浴槽の正面が一面ガラス張りになっていてる点で、とても開放感があり岩手山とその周囲の広大な自然を一望できます。
お湯は熱めで設定されているようで、湯舟の端に水道が設けられていました。
熱い場合は水を足して入っていいとの事です。
ゆこたんの森・森の湯 | 宿泊棟から温泉棟への移動
森の湯というメインのお風呂は宿泊棟とは別の温泉棟にあり、長~い廊下を歩いていけばたどり着けます。
夜中には周囲が真っ暗で廊下も灯りがぼんやりしていて、1人でこの廊下を歩くのはなんだか怖いような印象も受けました。
一度も外に出ることなくお風呂に行けるのはありがたいけどちょっと怖かったです
ゆこたんの森・森の湯 | 森の湯の手前には休憩スペースも
ゆこたんの森・森の湯 | 檜の香りと森林浴も楽しめるお風呂
浴室に入って感じるのが強い檜の香り!内湯は特にその香りを満喫できます。
あの独特な香りを嗅ぐと、温泉に来た感が倍増するのは私だけではないはず。
そして露天の岩風呂にいくと湯舟から数メートル先は深い森が広がっています。
温泉につかりながら森林浴も楽しめるのでメチャメチャおすすめです。
ゆこたんの森・森の湯 | 夜と朝で”森”の見え方が変わる露天風呂も魅力
夜と朝では森の様子も違って見えるので面白いなぁと思いながら温泉を満喫しました。
夜の森は吸い込まれそうなぐらい…少し怖さを感じるほどでした
森の湯の湯加減は天の湯よりも低めに設定されているようですが、温泉の吐出部付近は温度が高めなので0ご自身の好みのポイントを探すのもいいかもしれません。
ゆこたんの森・森の湯 | 露天風呂につづく階段は滑りやすいので注意
そして「きつねの湯・たぬきの湯」の露天風呂に続く檜の階段は滑るので要注意。
私は少し滑って危うく転ぶところでした。。。
【ゆこたんの森】お楽しみの夕食【特選コース】
公式HPによりますと、2022年夏メニュー(期間:2022/6/1~2022/8/31 ※お盆期間を除く)と記載されており1年の中で4回ぐらいコース変更されるのかな?
ゆこたんの森・夕食 | 2022年夏の特選コースメニュー
お品書きは上記の通りで盛りだくさんの内容でした。
テーブルにはは青色のリボンに包まれて置かれていました。
ゆこたんの森・夕食 | 特選コースの先附け・お造り
黄色のお皿に載っているのは三陸の珍味として有名な『ほや』。
クセも控えめで美味しく頂けました。
ゆこたんの森・夕食 | 特選コースの中皿・三陸産ホタテ貝のワイン蒸し
ホタテがでかい!!海の恵みってすばらしい。
ゆこたんの森・夕食 | 特選コースの替り鉢・雫石産粒蕎麦の冷やし鉢
謎のひょうたんの器は、雫石産の麦蕎麦の冷やし鉢でした。
一番上にはめんつゆのようなお出汁が入っています。
麵じゃないお蕎麦が不思議な感じ。
ゆこたんの森・夕食 | 特選コースの煮物・杜仲茶ポークの柔らか煮
ゆこたんの森・夕食 | 特選コースの揚げ物・穴子と夏野菜の天ぷら 塩とレモン
ゆこたんの森・夕食 | 特選コースはその他にも盛りだくさん
上記以外にもウナギやしゃぶしゃぶ、ご飯にアサリ味噌汁、デザートまで質、量ともに凄まじい。
夕食までの間食は控えたほうが良さそうです。
【ゆこたんの森】の近くのおすすめ観光スポットを紹介
ゆこたんの森の近くの観光地として小岩井農場や一本桜などがあります。
これらは王道中の王道ですがドライブがてらもう少し北の方へ足をのばしてみてはいかがでしょうか。
【岩手町】子供も大人も楽しい♪石神の丘美術館
おすすめ1つめは岩手町にある「石神の丘美術館」!
季節の花々と様々なアート作品を楽しめる体験型の美術館で、お散歩コースにぴったりの場所です。
【おでかけ・デート】アート&レジャーの融合・石神の丘美術館を歩こう【岩手県】 (hige-to-wife.com)
【雫石】手づくりアイスクリーム牧舎 松ぼっくりでジェラートを楽しむ
雫石近辺にきたら行っておきたいスポットとして『松ぼっくり』さんがあります。
新鮮な牛乳から作られる10種類以上ものジェラートは、濃厚なミルクの甘味が口いっぱいにひろがり絶品です。
すぐそばに森林浴が楽しめるウッドデッキがあり、写真映えもバッチリ!
【岩手・雫石】とろける口溶け♡松ぼっくりの絶品ジェラート|デート・おでかけスポット
【雫石】焼走り溶岩流(国指定特別天然記念物)で溶岩石に触れる!
岩手山は過去に5回噴火している活火山です。
焼走り溶岩流(国指定特別天然記念物)では1732年に噴火した時の熔岩石が無数に積み重なる異空間が広がっています。
散策路は整備されていますが、その道もコンクリートなどではなく熔岩石が敷き詰められている状態の道です。
ヒールなどで行くととてつもなく歩きにくいので注意が必要です。
岩手・雫石の宿|ゆこたんの森で過ごす大人の夏休み|網張温泉|宿泊記 まとめ
平日の宿泊ということもあってお客さんの入りは3割ぐらいだったとか。
そのおかげもあってかゆったりと過ごすことができました。
都会の喧騒から離れ、大自然を間近に感じられるお宿です。
素敵な温泉と美味しいご飯、澄んだ空気を満喫するのにはもってこい。
田舎の夏休みってこんな感じだなぁ~となんだか懐かしい気持ちにさせてくれるので、大人こそ夏休みに利用してもらいたい宿です。
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