Escape RX3を購入して以降メンテナンスやカスタムに合わせてギミックなどを買い足していったら、気がつくと増え続けたクロスバイク関係の工具たち。
常に持ち歩いているグッズからもう2度と使う事はないと思われるもの、必要かどうか分からずに買ってしまった謎工具など様々です。
時間が経った今だからこそ分かってきた事もあり、本当に必要な工具、あると便利な工具、不要な工具についてご紹介します。
メンテナンス用の道具も、広義の工具として含めています。
気が付いたら一般家庭にはないであろう謎工具が増えていました!!
〜この記事の執筆者〜
- 2016年からEscape RX3で通勤を開始。現在も愛車は現役で自転車の買替えの予定はなし。
- 往復8㎞を毎日通勤。台風が来ようと雪が降ろうと自転車からは降りない。乗らないのは飲み会の日のみ。
- 一念発起して前カゴを設置。快適な自転車ライフを爆走中。
なぜ工具は増えるのか?
工具が増える理由は単純明快!
理想を求めて自分でなんとかしようとしてしまうからです。
もちろん『自転車整備なんて専門店に任せれば良い』と思われる方も多いでしょう。
一方で謎ギミックに心ときめくのも事実。
一方で、自転車関係の雑誌やネット情報には次のような記述が多数あり、私は踊らされた側の人です。
- 整備は自分でできてこそ!
- ショップの工賃は高いぞ!
- 工具があれば何度でも作業できる。
- 備品と工具を揃えた方が安上がり!
- 整備する事で自転車への知識も深まる etc.
日々のあったらいいなを解決すべくその都度カスタムを行ってきた結果、ニッチな工具も購入してきました。
中には『この工具は1回しか使っていない…』というものも工具箱の底で眠っています。
一方で、メンテナンスや細かい調整などでよく使用するものや、パンク修理用キットのような常に携帯するグッズもあります。実際細々とした日々の整備は自分でできると便利で、専門店に毎回行く方が面倒と考えています。
出先でトラブルに見舞われることもあるので、ある程度の整備はできたほうがいいでしょう。
【厳選】絶対必要な3種類の工具・ギミック
まずは絶対に持っておくべき必須工具です。自転車購入と同時に揃えておくべきレベルのものを紹介します。
【必須】アーレンキー(六角レンチ)
クロスバイク・ロードバイクの日常整備と言えばアーレンキー。
一般には六角棒スパナ、六角棒レンチと呼ばれる逸品で、筆者は常に携帯しています。
クロスバイクのあらゆるところに六角穴付きボルトが存在していて、例えば以下の整備・調整ができます。
- シートポストの位置調整
- ステム( ハンドルバーの固定具)の交換
- ブレーキ調整
- ディレイラーの固定 etc.
長端に球状のボールポイントが付いたタイプであれば、ボルトに対して斜めからの角度でもボルトを締めることが可能です。
【必須】プラスドライバー
使用頻度は六角レンチより落ちますが、Vブレーキ搭載クロスバイクではブレーキパッドの位置調整などで大変お世話になります。
走行性、安全性に大きく影響するところなので必須工具としました。
どのご家庭にも1本はあるだろう、おなじみの子ですね。
また先端がマグネットになっていれば、細かいネジがくっついて紛失防止にもなります。
【必須】自宅に常設する大型ポンプ
細いタイヤを装備するスポーツバイクでは推奨空気圧が高圧な分だけ空気が抜けやすく、空気量が不十分なタイヤで走行を続けるとパンクのリスクも高まります。
定期的な給圧が大事!走行スピードにも関わってきます。
チューブのバルブ形状もママチャリなどのシティサイクルは英式が採用される一方で、前述の理由からスポーツバイクでは仏式が採用されています。
バルブ形状に合わせたポンプが必要になるので、ご自身の自転車に合わせたポンプを準備しましょう。
精度は怪しいですが、空気圧ゲージ付きであればタイヤの推奨空気圧を狙うことができます。
あると便利・安心な4種類の工具・ギミック
必須まではいかないけれど、あると便利、あったから救われた工具を紹介します。
【便利】携帯型マルチツール
クロスバイクで遠出する際に持ち運んでいると安心感があります。
必要以上に多くの機能を詰め込まれて大きくて重いものもあるので、必要最低限+αぐらいに厳選して収めましょう。
『最低限の種類だけ欲しい』という人は、4mm/5mm/6mmの六角レンチとプラスドライバーでほとんどの場面に対応することができます。
【便利】タイヤレバー
パンク対策グッズの1つでホイールからタイヤを引き剥がす際に使用します。
パンクさせない自信があれば不要なので『あると便利』枠に入れました。
工具ではありませんが、もしもに備えて替えのチューブも常備しておくと更にGoodです。
携帯型マルチツールに組み込まれているものもあります!
【便利】チェーン洗浄機
誰しも長く大切に自転車に乗りたいもの。
そのためにもチェーンはこまめにメンテナンスしておくのをオススメします。
さらに走行性能を上げたい・維持したいという方は、定期的なチェーン・スプロケット清掃の方がタイヤやホイール交換よりも安上がりで効果的という話もあります。
以下の記事でチェーン洗浄器をレビューしています。
コスパ良|チェーンの汚れを見逃すな【AZチェーン掃除器DX】で自転車の寿命UP|ホームメンテ
【便利】ディスプレイスタンド
チェーン掃除やリア側の変速機等を調整する時に後輪を浮かせたい場面で活躍してくれます。
ただしチェーン掃除であれば車体ごとひっくり返しても変速はできます。
工夫次第で何とか出来るので『あると便利』枠にランクインしました。
【便利】ラバー砥石
Vブレーキ搭載車は、ブレーキパットとホイールのリムの摩擦によってブレーキが掛かります。
そのためブレーキパッドの削れカスや土埃、雨天走行などを繰り返すと、リムに汚れが蓄積しブレーキ性能は低下。
安全性が悪化するだけではなく、見た目も損ないます。
ラバー砥石はリム用の消しゴムのようなもので、水に濡らしながら使うと黒ずんだ汚れを落とすことができます。
チェーン掃除と同時など定期的なメンテナンスが必須です
【便利】パンク修理セット
スポーツバイクの『もしも』の備えとして準備しておきたいところです。
スポーツバイクに乗っている人なら誰しも、自力の修理を求められる場面がきっと来ます。
実際にパンクを経験した際は、そのありがたみが身に沁みました。
お世話にならないにこした事はないけれど、備えあれば憂いなしです!
パンク修理セットについては以下の記事でも触れています。
クロスバイクのお出かけに持っていくべきパンク修理・対策グッズのおすすめ6アイテム
稀にしか使わない工具
たま~に使うかなというレベルで、正直に言ってなくても何とかなります。
趣味性、専門性の高い工具が多く「自力で整備出来るようになりたい」と思い始めてから徐々に購入すると良いモノたちです。
頻度は低いので、お店に任せた方が良いのかも
【不要?】チェーン掃除用ブラシ
チェーン掃除機を購入するまではブラシを使っていました。
チェーン外側はきれいに磨けますがチェーン内側の汚れは中々落としづらいという欠点があり、前項に載せたチェーン洗浄機に取って替わられようとしています。
使用済み歯ブラシでも代用できるかも。
【不要?】ワイヤーカッター
ブレーキワイヤー、シフトワイヤーなどのケーブルの切断・交換の際に使用します。
ニッパーなどの汎用工具ではワイヤー切断面が解けてしまうなどの不具合が出くるので、そのための専用工具です。
走行距離や使用環境によってワイヤーの寿命は変動しますが、1年に一度は交換する事を推奨されています。
クロスバイク所有歴がもう少しで10年になりますが、未だにワイヤー10本も切っていないはず…。
ニッパーの代わりぐらいにはなるか?
【不要?】チェーンカッター
チェーン交換用途にしか使えない専門性が高過ぎる尖った工具です。
実際使用頻度は高くはないので、購入を控えてもよかったのではと思える工具の1つです。
【不要?】グリス
気持ちだけでもShimanoの最高グレードであるDura-aceを味わうことが出来る逸品。
ワイヤー交換や、ホイールのカップ&コーン、各種ボルト類などさまざまな用途で使用可能な万能グリースと謳われています。色々と使う場面は多いのでしょうが、私では活かしきれておりません。
メンテ頻度が低いのが問題です。
【不要?】フリーホイールリムーバー/フリーホイールチューナー
カセットスプロケットのホイールへの付け外しに使用するもので専門性が高い工具。
チェーンの付いた工具をスプロケットの歯に当て、もう一方をスプロケット中央に嵌め込んでスプロケットを脱着する事が出来ます。
巡航速度の安定化を志向して『スプロケットを交換しよう!』となってから購入すべきモノです。
スプロケットの歯の数によって対応する種類が変わるので、購入前にはご自身の自転車の確認が必須です。
【不要?】パイプカッター
アルミ製のハンドルバーを短くする為に購入しました。
ついつい短くし過ぎてしまいがち。
バーの長さが決まってしまえばそれ以降の出番はありませんが、ダイソーでも300〜500円ほどと高価ではないのでお試しで買ってもいいかもしれません。
必要な工具・不要な工具まとめ
一例としてEscape RX3の私の使用状況によるギミックの要否判断をご紹介しました。
自転車の種類、ブレーキの種類を含むコンポーネントによる違いやメンテナンス頻度によっても必要な工具は変わってきます。ご自身の状況に合わせた適切な工具を集めてください。
個人的にはメンテナンスして分かることも多いので、興味があって高価ではない工具は買ってもいいのかなと思っています。
推しは推せる時に、趣味はハマっている時に投資するのがきっと楽しいはず。
数年後に謎工具が残りますが、それも1つの思い出です
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